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―松本オーナーは馬産地、特に日高の牧場に足繁く通われています。当初からそうだったんですか?

松本:いいえ、僕もしばらくは、馬を買うのは調教師さんにお任せしていたんですよ。それがある時、高橋直さんと高橋成忠さんに強く誘われまして、北海道へ行ってみたんです。その時は門別の日生牧場を中心に静内のあたりまでを回ったのですが、あまりに広大で牧歌的な風景に感動しました。日本にもこういうところがあったのか、すごい世界があるものだと。そこからです。松本 好雄オーナー

―生産者の方たちとも親しくされていることで知られます。

松本:馬産地に通っていると、生産者の苦労もわかってきますしね。つい肩入れしてしまいます。長く続けているとそういう繋がりもできるので、これから馬主になる方にはぜひ北海道に足を運んでいただきたいものです。

―長く続けるために必要なことはなんでしょうか?

松本:僕は最初の頃、長く続けるためには良い牝馬を買うといい、とアドバイスされたことがあります。牝馬は仮に走らなくても、またその仔で楽しめますからね。

―最近ではメイショウマンボ(母メイショウモモカ、祖母メイショウアヤメ)が代表的ですが、たしかに松本さんの持ち馬はあちこちで大きく牝系を広げています。

松本:メイショウバトラー(父メイショウホムラ、父の母メイショウスキー、母メイショウハゴロモ、祖母メイショウエンゼル)なんかもですね。走らなくても、血統の良い牝馬はいずれ代を経て、良い仔を出すことがあるんです。

メイショウマンボ

メイショウマンボ

―種牡馬選びのこだわりなどは?

松本:じつは僕の活躍馬には、比較的マイナーな種牡馬の仔が多いんです。その種牡馬のいちばんの活躍馬が僕の馬、というケースもよくありますよ。僕の持論は、種牡馬になる馬は必ず活躍した馬で、持っている能力はどの馬も人気ほどの差はない、というものなんです。血統ですから組み合わせもあるでしょうし、たくさん種付けすれば時々すごい馬を出す馬など、タイプもあります。でも種牡馬になる以上は、みんな何か良いものを持っているんですよ。

―ご自身の牡馬も、お話に出たメイショウホムラもそうですし、メイショウドトウ、メイショウサムソン、メイショウボーラーなど、たくさん種牡馬にされてきました。

松本:メイショウボーラーなんて、いま種牡馬ランキングで20位以内に入っていますからね。ディープインパクトやキングカメハメハのようなメンバーに入って、大したものだと思います。メイショウサムソンの仔も先週の土曜(11月18日)に3勝していますし、同じ日に福島ではメイショウオウドウの仔も特別を勝ちました。みんな本当によく頑張っていると思います。

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