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森:なるほど、よくわかりました。では最後に、今後の抱負などを語っていただいてよろしいでしょうか。

後藤:現在のところ、良い方向で中央・地方とも日本の競馬は循環しています。この動きを少しでも長く継続させていきたいし、そのためには少しでも馬主数を増やし、お客様の層の裾野を拡大させる必要があると考えています。競馬にギャンブルの面から抵抗感を抱く方がいることはある意味しかたがないのですが、ギャンブル以外の側面、競走馬や騎手を応援したり、血統という奥の深いゲームを楽しむなど、さまざまな楽しみ方を私たちも努力して伝えていきたいですね。

森:テレビで競馬のCMが流れると、私たちも嬉しいんですよ。藤田菜七子騎手の人気が出たり、若い女の子が楽しんでいたりするのを見るとまた嬉しいですし。

後藤:北島三郎さんもそういう存在ですよね。

2016年ジャパンカップの記念撮影 (北島三郎氏、後藤理事長、森連合会長ほか関係者)

2016年ジャパンカップの記念撮影
(北島三郎氏、後藤理事長、森連合会長ほか関係者)

森:本当にそうです。京都、中山に続いて、ジャパンCでも東京で北島さんが『まつり』を歌ってくれまして。多くの観衆を魅了し、お茶の間に競馬を届けてくれたと理事長がおっしゃいましたが、まさにその通りだと思いました。競馬を知らない方でも、北島三郎さんを通して競馬を知った、興味が出たという方がたくさんいますから。これからも多くの方に競馬のいいところを認知していただけることを、楽しみにしております。

後藤:そうしていけるよう、努めていきたいですね。

下河辺:さて、本日は長い時間、さまざまな項目にわたり忌憚のないお話しをいただき、誠にありがとうございました。今年がJRAにとって、また我々馬主にとっても良い年になりますように祈念いたしまして、これで対談を終わりたいと思います。本当にありがとうございました。

下河辺 社会貢献・広報委員長 森 連合会長 後藤 理事長

後藤 正幸氏 プロフィール

後藤 正幸(ごとう まさゆき)
1951年10月3日生まれ、東京都出身。早稲田大学卒。1975年日本中央競馬会に入会。ニューヨーク駐在員事務所長、国際部国際企画課長、総合企画部長などを歴任。2006年から理事、2011年から常務理事を務め、2014年9月、日本中央競馬会の第15代理事長に就任した。前・理事長の土川健之氏に続いての、JRA生え抜き理事長となった。

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