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2017/01/05

2017年新春特別対談

~JRA後藤理事長とJOA森連合会長が語る~

 今回は新春特別企画といたしまして、日本中央競馬会 理事長の後藤正幸氏をお迎えして、当連合会 会長の森保彦とともに、平成29年とそれ以降の競馬について大いに語っていただきました。なお、司会・進行は当連合会 社会貢献・広報委員長の下河辺俊行が務めています。

下河辺 社会貢献・広報委員長 森 連合会長 後藤 理事長

下河辺 社会貢献・広報委員長(以下、下河辺とする):本日は、皆さまお忙しい中、新春特別企画の対談のためにお集まりいただきありがとうございます。
 昨年、平成28年は海外競馬の勝馬投票券発売が開始され、競馬が国際的なスポーツエンターテインメントとしての色をさらに強くした年となりました。JRAも、それにあわせてホームページに特設サイトを開くなど、お客様が必要とする情報を積極的に提供していたことが印象的でした。そんな努力が実り、凱旋門賞の売上げは当初の見込みをはるかに上回り、約42億円にも達しています。
 国内に目を向けますと、藤田菜七子騎手がテレビをはじめ各メディアで取り上げられるなど、競馬人気が回復傾向にある実感が得られています。しかしながら、売上げや入場者数のさらなる増加に向けては、より一層の施策が必要であることもまた確かだと思われます。
 平成29年は、年末の12月28日に開催を行うなど、より一層の競馬認知を図るための施策がすでに決定しております。他のさまざまな計画、あるいは以前から山積する懸案事項なども含め、平成29年とそれ以降の競馬について、存分にお話し願えればと思います。

森 連合会長(以下、森とする):では私の方から後藤理事長にいろいろと伺っていく形で進めさせていただきます。後藤理事長は平成26年9月の就任以降、新しい年を迎えられるのはこれで3度目となります。まずはここまでの約2年半を振り返っていただけますか。

後藤 理事長(以下、後藤とする):まだ後ろを振り返るほどの余裕もないのですが、今のところは私の就任以前からJRAが取り組んできたことが、概ねの方針通りに進んでいるという印象です。例えば冒頭、下河辺 社会貢献・広報委員長から海外競馬の勝馬投票券発売の話がありました。法案成立は平成27年の春の国会でしたが、当然その前から準備はしており、そういう意味では土川健之 前理事長の敷いたラインを受け継いで、今があるのだと思います。発売成績や入場人員に関しても、その前から取り組んできた中央・地方の相互発売、「UMAJO」をはじめとするお客様サービスイベントなど、さまざまな施策の効果がミックスされて、現状に至っているのだと思います。後藤 理事長

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